Q.目印無いのにどうやって音わかるんだ?
A.そこはほら、まあ…練習して?
スライドに目印付いてないから、他の管楽器からはそう見えるらしい。
楽器に詳しくない人からも言われる。
日頃上手く説明できない鬱憤を晴らすため、ここに書くで!
まずは、スライドで音程を取る仕組みを説明するための前知識。
ピアノは弦を叩いて音を出す楽器。
弦の長さが長い→音が低い、短い→高い。
本体の左端が一番長くなってない理由は内部構造見ると面白いかも。
次に管楽器のチューバとトランペット。
見た目そのままというか、管が長い→音が低い、短い→高い。
で、本題。
https://jp.yamaha.com/products/musical_instruments/winds/trombones/ysl-897z/index.html
スライドを伸ばす=管が長くなる=音が低くなる。
伸ばせば伸ばすほど低くなる。
そして、「目印が無いのにどうやって~」
実はあるんですよね、目印。
しかも2つ。
(本当に目印が無いのはバイオリンとかだと思う)
持ち手の部分を基準に、一番手前(一番スライドが短い)状態が1。
目印A…ベル(音が出るとこ)の縁が3。
目印B…スライドの内部に小さな段差(ストッキング)がある。
それが見えたら大体7。
ストッキング見えるまで伸ばすことはあまり無いし、
以前語ったF管使うと1のまま6状態になるから実質ベルだけ。
2は1と3の中間。4は3の少し遠く。腕伸ばしたら大体6か7。
5がわかりにくくて一番難しい。滅びて
8はスライドすっぽ抜けるから無いよ。
各ポジション間は半音、ギターのフレットと同じような感じ。
「半音」はピアノで表すとここ。
隣の白に移る時に黒を追い越したら「全音」。
というのを聞かれる度に頭で思ってた。
実際は「まあ適当にいい感じでw」とか答える始末。
Q.音わかっても音程合わなさそう
A.それな、わかる
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余談。
ピストン系の楽器は基本的に3つ+αのピストン(もしくはロータリー)。
https://jp.yamaha.com/products/musical_instruments/winds/trumpets/bb_trumpets/ytr-4335gii/index.html
トランペットについてる真ん中の3つがピストン。左から1番、2番、3番。
さっきスライドの部分で書いた
「伸ばせば伸ばすほど低くなる」
「各ポジション間は半音」
と基本的には同じで
(構造と長さが変なのは勘弁)
1番が半音2つ分、2番が半音1つ分、3番が半音3つ分。
何も押していない状態≒スライドの1ポジション。
3つのバルブを全部押す(半音6つ)≒7ポジション(半音6つ)。
4番ピストンがあるトランペットやユーフォ、チューバも存在。
4番は半音5つ分。
トロンボーンのF管は1→6ポジションになる、半音5つ分。
つまりこういうことだ!ババーン
ホルンも1番2番3番は同じ構造。
(F/B♭フルダブルは、標準状態がトロンボーンのF管を使った状態。)
種類多くて複雑だけど、これ見ると面白いかも。
ピストンの1~4番とかF管は全世界共通だと思う。知らんけど。
その他の機構はメーカーの特色出てて面白いかも。
・バストロンボーンの第2ロータリー(G♭,G)
・チューバの5番ピストン(4/3音、2音、他)、6番ピストンの有無
などなど。
まあ大体金管楽器はやってる事が一緒ってことよ(大雑把)
倍音を使って云々は話が難しくなるので無しで……。
とりあえずトロンボーンと他で大差ないっぽいな!(雑な締め)
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若干難解なところあったかもしれないけど、
楽器分からない人にも理解してもらえたら嬉しい(嬉しい)。